日本の病院・クリニックの使い方【外国人向け・多言語対応の探し方】
日本では国民健康保険や社会保険(健康保険)に加入していれば、医療費の3割の自己負担で受診できます(年齢などにより1〜3割)。ここでは、何科にかかるかの選び方から受診の流れ、費用、多言語サポート、救急時の対応までを解説します。
① 病院とクリニックの違い・何科に行くか
軽い症状はまず近所のクリニックを受診するのが基本です。大きな病院はクリニックからの紹介状がないと、初診時に追加料金(選定療養費)がかかる場合があります。
- クリニック(診療所):風邪・発熱・軽いけがなど。予約不要のことが多く待ち時間も短め
- 病院:精密検査・入院・手術など専門的な治療
- 救急病院:夜間・休日や緊急時
症状別・受診する科の目安
| 症状 | 受診する科 |
|---|---|
| 発熱・せき・腹痛など全般 | 内科 |
| けが・骨折・関節の痛み | 整形外科 |
| 皮膚のかゆみ・湿疹 | 皮膚科 |
| 歯の痛み | 歯科 |
| 子どもの病気 | 小児科 |
| 妊娠・婦人科系 | 産婦人科 |
② 受診の手順
- 電話またはWebで予約(クリニックは予約不要のことも)
- 受付で健康保険証(またはマイナ保険証)と在留カードを提示。初診時は問診票を記入
- 診察室で医師に症状を説明(後述のフレーズや通訳サービスを活用)
- 検査・診断・処方
- 会計で医療費の3割を支払い、処方箋を受け取る
- 処方箋を薬局に持参して薬を受け取る
③ 医療費と保険
健康保険に加入していれば窓口負担は原則3割です。1か月の自己負担が高額になった場合は、高額療養費制度により上限を超えた分が後から払い戻されます。事前に「限度額適用認定証」を提示すれば、窓口での支払いを上限までに抑えられます。
④ 多言語で受診したいとき
言葉に不安がある場合は、次のサポートが利用できます。
- AMDA国際医療情報センター(電話 03-6233-9266/平日10:00〜16:00):言葉の通じる医療機関の紹介や医療相談を多言語で受けられます。英語は月〜金、中国語は火・木など曜日が決まっています。2025年1月からは受診時の電話医療通訳も無料で利用できます。
- 厚生労働省「外国人患者を受け入れる医療機関」の検索:対応言語などで医療機関を探せます。
- 自治体・国際交流協会:医療通訳の派遣や電話通訳を行っている地域があります。
- Googleマップで「English hospital(地域名)」「中文 医院(地域名)」などで探すのも有効です。
⑤ 薬局での薬の受け取り
多くのクリニックは「院外処方」で、診察後に渡される処方箋を近くの調剤薬局に持参して薬を受け取ります(処方箋の有効期限は発行日を含めて4日間)。お薬手帳を提示すると飲み合わせを確認してもらえます。市販薬(OTC医薬品)は処方箋なしでドラッグストアで購入できます。
⑥ 救急・夜間のとき
- 119番:救急車・消防。通話無料。命に関わるときはためらわず通報を(「救急です」と伝える)
- #7119(救急安心センター):救急車を呼ぶか病院へ行くか迷ったときの電話相談。対応は地域により異なり、実施していない地域もあります。
- #8000(子ども医療電話相談):夜間・休日の子どもの急な病気について相談できます。
役立つ日本語フレーズ
- 受付で:「保険証です(hoken-shō desu)」
- 症状を伝える:「ここが痛いです(koko ga itai desu)」「熱があります(netsu ga arimasu)」
- 通訳のお願い:「英語/中国語が話せる人はいますか?」
よくある質問
Q: 保険証がなくても受診できますか?受診はできますが、その場では医療費を全額(10割)支払う必要があります。後日、保険証を持って手続きをすれば、自己負担分(通常3割)を超えた金額が払い戻される場合があります。
Q: 日本語が話せなくても病院に行けますか?はい。AMDA国際医療情報センター(03-6233-9266)の多言語電話相談・電話医療通訳や、自治体の医療通訳サービスを利用できます。多言語対応の医療機関を事前に探しておくと安心です。
Q: 救急車の利用は有料ですか?救急車の出動・搬送は原則無料です(治療費は別途かかります)。緊急性が低い場合の利用は控え、迷うときは#7119などに相談しましょう。
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